コロンビア南部のナリーニョ県ラフロリダ市の生産者ビビアナ・メナ氏のコーヒーです。
コロンビアには3つの大きな山脈が縦に走っていますが,南部地域ではこれらが交わって地形が複雑に入り組んでいるために,場所により気象条件なども大きく異なります。そのため,北部の山地と比べると香りや酸の質に個性的な特徴が表れてきます。
ナリーニョ県は西部山脈の南端に位置し,その先は南米を代表するアンデス山脈に繋がります。赤道直下に近いことから栽培可能な標高が高く,2,000m以上の超高地にてコーヒー栽培が行われています。昼夜の寒暖差が大きいことと,アンデス系の良質なミネラルを含み土壌が豊かなことから,透明感のあるきりっとした柑橘系の酸と柔らかで質の良い甘み,滑らかでしっかりとしたコクを持つ素晴らしい味わいです。近年は特異なキャラクターを持つコーヒーが注目されることが多くなりましたが,ナリーニョ地区のトップレベルのコーヒーは,コーヒーのど真ん中の味わいとして世界のトップレベルだと個人的には感じます。
・地域 : ナリーニョ県エル・タンボ市
・標高 : 1,850-2,000m
・品種 : カトゥーラ
・精製 : 水洗式(フリーウォッシュト)
・乾燥 : 天日乾燥