内戦状態からの復興事業として海外支援を受けて発展してきた同国のコーヒー栽培。当初は品質も安定せず支援目的での取引が多かったようですが,その後飛躍的にクオリティが向上して近年では高品質コーヒーの代表的な産地として認知されるようになりました。若い世代の生産者が増え,より高い品質のために日々取り組んでいます。
今回入荷した「ルウェセロ・ヒル」はマチアゾ生産者組合のコーヒーです。この組合は西部州ンゴロレロ郡の36の小農家で成り立っています。西部州自体はコーヒー生産の盛んな地域ですが,その中でンゴロレロ郡はあまり注目されることのないエリアでした。しかしながら農地の最後部では標高2,800mを超える超高地であることなどから,非常にポテンシャルの高い産地であることが分かりました。こうした環境から,比較的柔らかい豆質の多いルワンダでは珍しく硬い豆質とボディ感のあるエレガントな味わいが生み出されています。今後がより楽しみなエリアです。
ルワンダの特徴である華やかさと明るさがより際立っている印象です。非常にクリアで,カシスの様な甘みを伴った果実感とカカオの様なニュアンスも楽しんでいただけます。余韻も長く,素晴らしいコーヒーです。
地域 : 西部州ンゴロレロ郡
マチアゾセクター,ギテガセル周辺
標高 : 1,460-2,883m
品種 : ブルボン種
精製 : 発酵槽を使用した伝統的ウォッシュ
乾燥 : アフリカンベッドによる天日乾燥